極めて個人的な新車試乗インプレッションです
by yuta_cold
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トヨタ オーリス/ブレイド

本気じゃん、トヨタさん
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レクサス以外のトヨタ車は初登場じゃないかな、このブログでは。基本、気になったクルマしか試乗に出かけないので偏りは大きいし、その上良いにつけ悪いにつけ書きたい内容がないと書かないので乗りっぱなしの車種もいくらかあります。最近だとシビック、SX-4あたりかな。いいクルマだし良く出来てるけど筆が進まなかった。でもSX-4は2リッターのラインナップが出揃ったのでまたディーラーに出向くかもしれません。

いきおい、トヨタの出番は少ないわけです。クルマ好き向けのクルマ、作ってませんから。特にカローラシリーズは今回のモデルチェンジで完全なドメスティックモデルになったので白物家電よりシロモノっぽい代物(韻踏んでみました)になり、装備充実・走りはヘコヘコのくだらないクルマになりました。プラットホームは6年作った先代のキャリーオーバーだし新採用のCVTは完全に燃費(しかもカタログ数値狙いのモード燃費)向上の手段としてしか使われていない。コストダウンのためのモデルチェンジ(採用部品の見直しと生産効率の改善)を装備と燃費で商品価値をつけ、盲目の消費者に売りさばくわけです。馬鹿にされてますね、日本市場。

ところが、そんな商売上手な大トヨタ様もヨーロッパでのシェアはほんのわずか2~3%。日米でバカ売れし今年はGMを抜き去らんとする者が、本場ではこのありさまです。そこでなんとか知名度を上げるべくF1に挑戦し欧州で認めてもらおうと必死なわけですが、コンシューマーを惹きつける製品が、正直なかった・・・。そして、世界で抜群の知名度を誇るカローラとは別に、大ボリュームを誇るCセグメントハッチバック市場に殴り込みをかけたのが、今回試乗した「オーリス」です。巨大な先人VWゴルフ、実力者フォードフォーカスのほかにもイタリア、フランス勢にもライバルが多く、いずれも光るところを持っている最も厳しい市場です。

日本でのオーリスの捉えられ方は「欧州版カローラ」という見方が多いようですが、ヨーロッパでもオーリスの名で売られます。イギリスでは販売開始、フランス、ドイツでは近日発売でスペシャルサイトが設けられたりして盛り上げています。エンジンラインナップは日本では1.5リッター、1.8リッターの直4+CVTですがイギリスでは1.4、1.6のガソリンと1.4、2.0、2.2の直噴ディーゼルがありCVTかMTが組み合わされています。この辺は各国の事情で様々なようですが、日本仕様と欧州仕様の一番の違いは安全装備。欧州仕様で標準のサイド、カーテンエアバッグが日本では省かれておりVSCもオプション扱い、さらにFF車のリアサスペンションもトーションビーム式に簡素化されています(欧州仕様と日本仕様の4WD車はダブルウィッシュボーン)。安全に金を掛けることにまだ日本人は抵抗があるんでしょうか?VSC(他メーカーではESPなどとも呼ばれる横滑り防止装置)などはCセグメントではほぼ標準装備、もっと小さなBセグメントでも装着車が増えてきているのに、日本車ではオプションですら選べない車種が多すぎます。ここでも日本人は軽く見られているんですよ、日本企業に!

ネッツ店扱いのオーリスに対し「ブレイド」はトヨタ店とトヨペット店。トヨペットはセルシオがレクサスに取られて高級車がマークXだけでは心もとない中、新ジャンル「ショートプレミアム」を与えられました。オーリスからはフロントグリルとヘッドライトユニット、リアコンビネーションランプなどを変えただけですがメッキとクリアレンズでずいぶんと印象が違って見えます。狙いはズバリ、団塊の世代だそうで・・・。このブレイド、ただ2.4リッターのでかいエンジン積んで見掛けを年寄り向けにしただけかと思いきや、サイド、カーテンさらにはニー(ひざ)エアバッグまで標準装備しVSC+TRC(トラクションコントロール)も付いています。リアサスペンションはFF、4WDともダブルウィッシュボーン。つまり、欧州オーリスを高級仕立てにしてお金を持ってる団塊の世代(結構煩方が多い)に買って戴こうってぇ寸法だ!(いつから江戸っ子?)

オーリスには去年の暮れに試乗していました。路面は乾いていて所々舗装が荒れている状況でしたが、乗りだしてすぐ”ふつうの”トヨタ車とちがうな、と思いました。ひとつコーナーを曲がっただけでステアリングのレスポンス、操舵感、路面からのインフォメーション、どれを取ってもヨーロッパ流です。サスペンションは引き締まっていて、ダンピングの利き具合がトヨタとは思えない。こんなチューニングできるのか!トヨタ!!
エンジン・ミッションも新開発1.8+CVTはきちんとトルクを積み上げていく印象で、CVTの悪癖といわれるエンジンだけ回ってスピードが伸びないとかすぐに燃費稼ぎの低回転に落ち着きたがるといったことがありません。欧州でもCVTを組み合わせているところを見るとカローラ系とは全く違うプログラミングがされているとしか思えません。1.8の4WDだったので車重もあり、全体的に予想より落ち着いていた印象でした。

年が明けて、今年最初の試乗がブレイドだったわけですが、オーリスの好印象があったのでこれは期待していきました。
装備により標準車とGグレードが選べますがエンジン・ミッション・サスペンションは共通、前述の安全装備もすべて備わっています。試乗車は標準車の4WDでした。
早朝で路面は圧雪、ブラックアイスバーンが入り乱れて歩くのもままならない。そんな道をブレイドは造作なく走り抜けました。4WDもただのビスカスカップリングではなくFFとAUTOを切り替えられる電子制御式でツルツルでも発進は容易。わざとややオーバースピードでコーナーに進入してもピピッとブザー音が知らせるやVSCがテールスライドを止めてみせます。乗り味はオーリスに準じますがアルカンターラを貼った内装がお好みなら、こちらも良いかもしれません。

自分で買うならオーリスの1.8リッター4WDにVSC&TRC、サイド&カーテンエアバッグを付けます。
それにしてもトヨタは日本で売る車とヨーロッパに出すクルマで差を付け過ぎ。ヴィッツ、アベンシス(はイギリス製だっけ)、オーリス(ブレイドはトヨタ店・トヨペット店だが)などネッツ店扱いの一部車種にはトヨタ車の中ではおススメできるクルマが意外とあることを、今回は勉強させてもらいました。
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by yuta_cold | 2007-01-25 11:37 | インプレッション
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